オーストラリア図書館情報協会(ALIA)は,コロナウイルスの広がりを受けて,3月4日以降,以下を実施した。これらは,日本における今後の取り組みにとっても示唆に富むと思う。以下,簡単にメモ。
- 情報共有のためオンラインスペースを作り維持
- 会員を支えるため,Relief FundやALIA Connectsなどを創設(Relief Fundは,収入減少の会員のためのファンド。10,000豪ドルで寄付も受付中。家賃等のためで一人500豪ドルまで。ALIA Connectsは会員間のコミュニケーションを促進するための事業。例えば,毎週金曜日17時からはZoomでカジュアルなチャットを実施)
- 対面で行われるイベントをキャンセル
- ALIA従業員の在宅勤務を実施
- ALIAのグループによるイベントを延期,またはオンラインに切り替える
- 会員の能力開発のための機会提供を拡大
- ALIAが認定する教育機関で生じる問題(研修期間等)に関する方針に合意し情報を共有
- 読み聞かせをオンラインで行うため権利者団体と著作権に関わる取り決めを締結
- 地域の情報提供のためのコミュニケーションリソースを開発
- 資料を安全に用いる方法,オンラインを安全に提供する方法を助言
これらに加え,ALIA理事会は3月20日,3月27日,4月3日にメッセージを発している。社会的状況が異なるため,同じことが日本で有効であるわけではない。しかし,ヒントにはなるであろう。