図書館のサービスがオンラインにシフトする中,利用券の発行が課題になっている。日本では,オンラインサービスが充実していないので,問題になっていないが,欧米では課題である。実際にどう行っているか。
図書館により方法はいろいろである。アメリカ シアトルの図書館はオーバードライブ社のIDC(Instant Digital Card online service)という仕組みを使っており,利用登録の際,携帯電話の番号を入力させている(こちら)。携帯電話の番号で申請者の住所を確認している。
以前紹介したニュージーランドのウェリントンでは,名前,住所などを入力させ,4週間だけ有効なカードを発行している(こちら)。通常のカードは開館後,図書館で手続きをすると入手できる。
こうしたオンラインの利用は急増している。Local Government Associationの記事では,イギリスのハンプシャーカウンティではデジタルの利用者が770%増加したという。
今回のような緊急時では,簡易な方法により利用登録を可能にすることが必要となろう。