図書館員は,今,世界的パンデミックという想像できない事態に直面している。こうした事態に対し,オンライン上で,図書館員同士の情報交換の場を設けたり,研修を実施したりすることが行われている。
ここでは,アメリカ図書館協会(ALA)が実施しているウェビナーを紹介したい。ALAのウェブサイトの中に,「COVID-19に関する今後のALAのウエビナーおよびイベント」というコーナーがある。
ここを見ると,2020年4月24日時点で,予定が3件,実施済みが24件ある。担当部門と回数は以下のとおりである。
部門 | 回数 |
PLA(Public Library Association) | 6回 |
ALCTS(Association for Library Collections & Technical Services) | 1回 |
eLearning Solutions | 4回 |
OIF(Freedom to Read Foundation) | 1回 |
GNCRT(Graphic Novels & Comics Round Table) | 1回 |
United for Libraries | 2回 |
ACRL(Association of College & Research Libraries) | 8回 |
LITA(The Library and Information Technology Association) | 1回 |
上のリストから,米国大学研究図書館協会(ACRL)や公共図書館協会(PLA)などが多く行っていることが分かる。こうした活動は,ライブラリアンが抱える課題を共有し,専門的知見を活かした解決策を見つけ,ライブラリアンの対処能力を向上させる点で,意義がある。次の記事ではPLAの実施したウェビナーを見てみたい。