行ったところ(10/7〜)

オックスフォード・ウェストゲート図書館

オックスフォードシャーが運営する44館のうち,郡都オックスフォードの中心的な図書館である。オックスフォードシャーの人口は約70万人である。オックスフォードシャーの図書館の基本データは表のとおりである。貸出密度が高い。ウェストゲート図書館は,ショッピングセンター「ウェストゲート」の北側入口にある。1973年,エリザベス女王の臨席のもと開館し,2017年のウェストゲート再開発にあわせて再オープンした。入口を入って階段を昇った1階と2階が図書館である。中央部分が吹き抜けになっており,天窓から自然光が差し込む。

Oxfordshire 人口 図書館数 1館あたり人口 住民利用率 イベント開催回数(1館/1週間)
763,218 53 14,400 9.3% 3.9
イベント参加者数(1館1週間) 貸出密度 貸出密度(ebook含む) 来館者密度 1館あたりPC台数
70.1 4.0 4.2 2.5 5.4
* 表の出典等は「行ったところ(8/26〜)アイデアストア クリスプストリート」を参照のこと。

入口付近には生理用品が無料配布されている。これは英国の多くの公共図書館で見られる光景である。1階は主にレンディングライブラリー,2階はレファレンスライブラリーと地域資料中心である。1階の左手にメーカースペースがあり,3Dプリンタ,ミシン,ドローンなどが揃っている。ここではメーカーズクラブやコーディングクラブなどの活動が行われている。

1階の道路側には児童図書館があり,奥に大人向けのスペースがある。カウンターのある中央の部屋の手前にはちょっとしたスペースがあり,自動貸出返却機と予約資料棚などが並んでいた。ここは「Self-service」と書かれている。他に特集棚も充実している。黒人歴史月間の特集の他,Reading Well for families,LGBTQ+,新刊,犯罪小説などがテーマ別に展示されていた。

中央の部屋に入ると,フィクションを中心に,Teenコーナー,伝記,旅行,健康,スポーツ,ペット,芸術関連の図書,DVD,オーディオブックなどがある。窓際にはソファーや椅子が置かれていた。新聞や雑誌は少ない。これは英国の他の図書館でも同様の傾向であった。デジタルへの移行が進んでいるためと思われる。館内の壁には箴言がいくつか書かれており,例えば「We are not makers of history. We are made by history.」というキング牧師の言葉もあった。

2階は入口付近に受付カウンターがあり,「Enquires」と書かれている。手前には地域資料が充実しており,ファミリーヒストリー探索のためのツールやマイクロフィルムが揃っている。“Tracing your …”と題された家系調査関連図書も豊富に並ぶ。レファレンスライブラリーには貸出不可のシール付きレファレンスブックが並んでいる。日本人がイメージするレファレンスコーナーに近い。奥には楽譜や「World Fiction」と呼ばれる多言語の文学書があった。このフロアには曲線(バナナ型)の机が多く配置されていた。外側に5人,内側に4人が座れる形になっている。完全な個室のPodもあったが1時間25ポンドと,ちょっとした値段である。

入口付近にはシティ・カウンシル・サービスのコーナーがあった。訪問時には10人ほどが順番を待っていた。ブライトン・アンド・ホーヴでも同様のものを見かけたが,オンライン化と行政窓口の縮小が,図書館をワンストップサービスの拠点として活用する背景にあるのかもしれない。また,館内には「BIPC Oxfordshire」と書かれたコーナーがある。ここでは,1:1のスタートアップサポート,市場調査データベースの提供,各種イベントやネットワーキングの機会提供,写真撮影やポッドキャスティング制作支援,コワーキングスペースの提供など,多様なサービスが行われていた。

図書館ではさまざまなプログラムが展開されていたが,印象的だったのは短編小説賞(ショートストーリー・コンペティション)である。これはオックスフォードシャー全域で実施されていた。子ども,若者,大人の部門があり,子どもは1,000語,若者と大人は3,000語が制限文字数である。受賞作品は電子書籍として貸出されるのが面白い。ちなみに英国では,BBCが500 Wordsという短い創作作品のコンテストを毎年開催しており,人気がある1。5~7歳と8~11歳の2つの部門があり,スペル,句読点,文法は採点されず,創作性が評価される。図書館もLibraries Connectedが図書館員向けにウェビナーを開催するなどして,コンテストを後押ししている2

また,図書館内には「Seeking Volunteer」と書かれたボランティア募集の張り紙があった。募集対象はレゴクラブ,メーカークラブ,コードクラブなどである。こうした活動はボランティアによって支えられていることが分かる。メーカークラブでは,裁縫,コーディング,3Dプリンター,手芸などのスキルをシェアしてくださいと書かれていた。公式ウェブにはこれら以外にも様々なボランティアの募集が出されている3。児童向け読書クラブの運営,ホームライブラリー(利用者宅への配送),ライムタイムボランティア,デジタルヘルパー(1対1のデジタルサポート)などである。多くの取り組みについて,図書館員だけで担うことはできずボランティアの協力のもと,実施されていることが分かる。

スパディナ通り分館

オンタリオ州トロントの公共図書館(TPL)の分館の一つである4。地下鉄スパディナ駅近くにある。建物は平屋建てで,大きな図書館ではないが,小さいというわけではない。入口近くにはカウンターがあり,図書館の中央にはテーブルが置かれていた。奥にはいくつかの閲覧席と4台のPC席があった。カウンター近くに児童コーナーがある。

盗難防止装置のゲートを通って入館すると,自動貸出返却機が2台設置されている。図書にはRFIDタグが付いていた。その前にはヨーロッパの図書館同様に図書の販売を行っている。資料の種類によって価格は異なるが,ハードカバーの図書は1カナダドルで販売されていた。カウンターは入口近くにある。

児童コーナーには赤ちゃん絵本,絵本,EASY READS,フィクションといった図書が並んでいる。フィクションにはフランス語の図書もある。入口から見て手前には主にフィクションが配置され,奥に一般書が並ぶ。オーディオブック,CD,DVDも所蔵しており一部は混配されていた。資料によっては装備がされていないものもある。予約資料の受取コーナー(HOLDS)がカウンター近くにあり,識別のための番号が書かれた紙でくるまれていた。中央のテーブル周辺はブラウジングコーナーとして位置づけられているようであった。新聞,雑誌が周辺に排架されている。席はほぼ満席で,利用者は新聞を読んでいたり,ノートPCなどを利用していた。

イベントとしては,いわゆるお話し会にあたる「Family Time」を毎週開催している。また,インフォーマルな英会話練習の集まり(英語会話サークル)も週1回設けられていた。スマートフォンやPCに関する相談を受け付ける「テクニカルヘルプ」は月1回,開催されている。訪問時,ちょうど,テクニカルヘルプが実施されており,高齢男性が図書館員と20分ほど話し込んでいた。相談内容の詳細は分からなかったが,様子からPCのアカウントに関わる具体的な問題について相談しているようだった。

興味深かったのは「Native People Collection」のコーナーである。ヨーロッパでは見なかったものである。一般書,児童書,DVDなどの資料に「native」と書かれた背ラベルが貼られており,先住民族に関する資料がまとめられていた。言語は基本的に英語であった。

プログラムで目についたのは,「FRESH」というプログラムである。この図書館では毎週月曜日に2時間ほど開催されている。FRESHは「Finding Recovery Through Exercise Skills and Hope」の略であり,工芸(craft),ゲーム,ウォーキング,ヨガ,音楽療法などを通して活動的に過ごし,スキルを身につけ,知り合いを作ることを目的としている。軽食も出される。対象者は明示されていないが,メンタルヘルスや依存症などの問題を抱え回復を目指している人のようである。これはGerstein Crisis Centreとトロント公共図書館が連携して実施している取り組みであった5。同センターは,トロントで精神的危機に陥った人々を支援する非営利組織である。

リリアン・スミス分館

Toronto Public Library(TPL)の分館の一つである6。1995年に開館した。建物は4階建てで,中央部分が円形の吹き抜けになっている立派な図書館である。図書館名のリリアン・スミス氏はTPLなどで勤務するとともに『児童文学論』を著した人物である7。『児童文学論』は,日本では石井桃子,瀬田貞二,渡辺茂男によって翻訳されている。この図書館は,リリアン・スミス氏がかつて作った児童図書館を前身としている。

入口にはエドガーとジュディスと名付けられたグリフィンが鎮座する。ともに後述するこの図書館ゆかりの人物から名前をとっている。1階は,入口入って右側が児童コーナーになっている。幼児絵本(Board Books),絵本,少し難しい絵本(advanced picture book),初歩的読み物(easy to read),児童向けフィクションなどがある。他にもフランス語と中国語の児童向け図書を所蔵していた。児童コーナーでは親子で読み聞かせをしている。左側は予約資料,グラフィックノベル,CD,DVD,大型活字本,雑誌,児童向けノンフィクションがある。通常の図書以外をまとめたような感じであった。

2階は大人向けフロアで,フィクションとノンフィクションの図書が並んでいる。Teen – Young Adultのコーナーもある。日本のコミックがアメコミと区別されず排架されていた。ここでも中国語の図書が多く見られた。近くにチャイナタウンがあることと関係しているようである。特集展示としては「イスラムの歴史と文化」や「原住民について知る」といったテーマがあった。PCが充実しており,図書館全体で34台ある。Learning Centreと呼ばれる独立した部屋には12台設置されていた。当日,「ワードの基礎」という講座が予定されていたが,そうした時以外は自由に利用できる。利用者は多かった。

この図書館でとくに印象的だったのが,3階と4階に設けられた特別コレクションである。3階には「SF・スペキュレーション・ファンタジーに関するメリル・コレクション」がある8。ここには,SF編集者・作家であったジュディス・メリル氏が寄贈したコレクションが収蔵されている。日本の漫画も含まれているようだった。利用の際は荷物をロッカーに預けて入室する。

4階には「初期児童書に関するオズボーン・コレクション」がある9。これは,司書であり児童書コレクションで知られるエドガー・オズボーン氏の収集資料を基礎としている。さらに,時期的にそれを引き継いだリリアン・H・スミス・コレクションもある。他にも複数のコレクションが加わり構成されている。訪問時には,児童文学や教育分野で活躍し,今年1月に亡くなったコンスタンス・ジェーン・ドーベル氏の寄贈図書が展示されていた(「私の小さな本の部屋」展)。歴史的な児童図書が展示ケースに収められ解説が付けられていた。

これらの特別コレクションの一部(といっても相当数)はデジタル化され,PDFで閲覧できる10。初期の児童書は見ているだけで楽しい。収集された貴重な資料群がきちんと整理,保存され,調査研究に大いに役立っていることが分かる。慶應義塾大学文学部にも渡辺茂男先生の蔵書コレクションがある。ここでの展示や活用のあり方は,そのコレクションを活かすヒントのように感じられた。

ホーブ図書館

ブライトン・アンド・ホーヴの図書館の一つである11。外観は古く,格式がある。一方,館内は新しく,緑と白の壁が美しい。外観とのギャップが大きい。ホーブに図書館が設立されたのは1892年と古く,現在の図書館は1908年にカーネギーの支援のもと建設された。1988年から1989年にかけて大規模改修が行われ,1992年にはグレードⅡ指定建築物に登録されている。

訪問したのは平日午後である。入口の通路には,第一次世界大戦で亡くなったホーブ出身者の名前が刻まれた記念碑が掲げられていた。図書館内に入って右側にはPCとソファーがある。ソファーはほとんど埋まっていた。多くの利用者が新聞を読んでいた。カウンター前にはカードが売られている。グラウンドフロアはフィクション中心の構成で,ヤングピープル(YAコーナー),児童コーナー,多言語図書,LGBTQI+の特集コーナーなどがあった。書架の一番上の段には,図書は排架されておらず,代わりに昔の地域の写真が飾られている。中二階にある小さな個室はITコネクトルームと呼ばれ,PCが8台設置されていた。

1階にはノンフィクション,地域資料,そしてWolseleyコレクションと呼ばれる部屋がある。天井にはドームがあり,自然光が差し込む。Wolseleyコレクションは,Wolseley家の寄贈に由来する地域資料を集めた部屋である。また,この階の一角には「The Bimm British & Irish Modern Music Institute」と書かれた部屋があった。ここでは,近隣の音楽学校の図書館資料を収蔵し,同校の学生が利用する部屋とのことである。図書館運営経費調達の一環として導入された12。これまでも公共図書館が大学の資料を所蔵する事例があったが経費調達も関係しているのかもしれない。

この図書館にもジュビリー図書館同様,カウンシル・ヘルプ・デスクがあった。これは2025年5月に導入されたもので,3名の職員が常駐している。訪問時,待っている人はいなかったが,常に誰かが職員と話をしていた。自治体のサービス案内やオンラインアクセスのサポートなどが行われている。

これまでブライトン・アンド・ホーヴでは,図書館閉鎖の波を一部の図書館閉鎖によってしのいできた。しかし,最近になって,ジュビリー図書館とホーブ図書館の開館時間短縮と,3つの分館の閉鎖が議論されている13。館内ではこの問題について市民の意見を募る掲示があった。すでに図書館員の勤務時間が削減され,「Libraries Extra」によって職員のいない時間帯にアクセスできる仕組みも導入されている14。英国では地方財政が以前より多少改善したといわれているが,図書館をめぐる状況は依然として厳しいようである。

ジュビリー図書館

ブライトン・アンド・ホーヴはかつてイーストサセックス郡にあったが,今は単一自治体となっている。したがってブライトン・アンド・ホーヴが図書館を運営している。人口は約27万人である。イギリス海峡に面しておりロンドンからほどよいところにある観光地のようなまちである。図書館は13館あり,その中心がジュビリー図書館である15。図書館の様子はこちら16で見ることができる。ジュビリー図書館は街の中心に位置している。この図書館は2階建てで,中二階もある。建物の中心部分は天井からグラウンドフロアまで自然光が差し込み,非常に明るい。図書館前の広場に面した壁はガラス張りで,太陽の光がよく入る。2005年に設計され,多くの建築関連の賞を受賞した。入口にはその賞状が並んでいる。

建物に入るとすぐにカウンシル・ヘルプ・デスクがあり,3名の職員が対応している17。これは日本でいえば市役所の出張所のようなものである。2025年5月に開設され,オンラインや電話での相談が難しい場合に相談できる窓口として設けられている18。図書館の入口すぐの左側には「The Book Lover Store」がある。売り場は比較的大きく,図書館関連グッズだけでなく様々な商品が並んでいた。カウンター近くにもカード類などを売っている。右側にはおしゃれなカフェ「Domenica」が入っている19。このカフェは,学習障害のある若者の就業機会を提供するものでブライトン周辺で複数店舗,展開している。

グラウンドフロアはいわゆるレンディングライブラリーである。児童図書館,ヤングピープルズライブラリー(YAコーナー),フィクションの書架が並ぶ。CD,DVD,オーディオブックなどの視聴覚資料もあった。CDコーナーには地域のミュージシャンの作品が置かれていた。また,MR. BONGOやBella Unionといったブライトン拠点の音楽レーベルのCDも揃えられている。LGBT関連の棚は4つもあった。ブライトン・アンド・ホーヴが英国最大級のLGBTQコミュニティを有する地域であることを反映している。

カウンターは入口近くと奥の2か所にある。手前はスタンディングのカウンターで,様々な質問に対応し,奥はヘルプデスクで,じっくりと相談することを想定しているようであった。グラウンドフロア奥には「コミュニティ・エリア」が設けられている。「ヘルス&ウェルネス」「ホームレスヘルプ」「難民・庇護者サポート」などのテーマごとに様々なフライヤーが掲示されている。さらにそれらの前の机にはファイル資料もある。これは,さまざまな課題解決に役立つ資料をファイリングしたものであった。中には,必要な支援機関へアクセスするのに役立つ情報もあった。インクルーシブな情報提供が充実している。日本の課題解決支援よりも課題の粒度が細かく,具体性のある課題解決支援だと感じた。

中二階にはスタッフルームと会議室がある。1階はノンフィクションの書架が並ぶ。昔で言えばレファレンスルームに相当する。奥にはスタディエリアがあり,一人用のカウンター席や四人がけのテーブル席などがある。多くの利用者が作業していた。ミュージックスコアのコレクションもあった。また,レアブック&トニー・ミラー・リーディングルームという部屋がある。ここには,ブライトンの貴重な資料が保管されていた。部屋の前には歌舞伎絵が飾られている。この階にはBIPC(Business & Intellectual Property Centre)もあり,ビジネス関連の支援サービスが提供されている。そのフロアには,オンライン会議用の個室が2つと,小型のPOD,サイズの異なる机などが配置されており,それなりに利用されていた。

興味深かったのはTogether Coという団体の活動である20。訪問時,この団体が入口付近に机を出していた。机にはリーフレットが多数並べられていた。Together Coは市民の抱える問題に対して相談を受け,適切な支援機関や組織につなぐ活動をしている。特に近年は社会的孤立が大きな課題とのことであった。図書館には月に一度来て相談を受けたり情報を案内をしているという。見ていると,相談内容は分からないが机に立ち寄る人が多くいた。

平日にもかかわらず,館内は非常に多くの来館者で賑わっていた。英国の図書館は他の国と比較して全般に多くの利用者がいるが,その中でも指折りである。ジュビリー図書館は英国でも利用者数が多いとされている。2023/2024年度の来館者数は83万人(1日平均2,370人),貸出点数は218,720点である21。貸出数に対して来館者数が非常に多い点が特徴的である。館内では実際,多くの人が滞在していた。カウンシル・ヘルプ・デスクやTogether Coのような団体の活動,さらには充実した情報掲示板もあり,地域課題への対応や支援につながる情報のハブとして機能している様子がうかがえた。

  1. https://www.bbc.co.uk/teach/500-words ↩︎
  2. https://www.librariesconnected.org.uk/events/bbc-500-words-webinar-library-staff-partnership-libraries-connected-and-ascel ↩︎
  3. https://www.oxfordshire.gov.uk/oxfordshire-libraries/volunteering-oxfordshire-libraries/digital-helper-volunteer ↩︎
  4. https://www.torontopubliclibrary.ca/spadina/ ↩︎
  5. https://gersteincentre.org/wellness-and-recovery/f-r-e-s-h/ ↩︎
  6. https://www.torontopubliclibrary.ca/lillianhsmith/ ↩︎
  7. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%BBH%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%9F%E3%82%B9 ↩︎
  8. https://www.torontopubliclibrary.ca/merril/#highlights ↩︎
  9. https://www.torontopubliclibrary.ca/osborne/ ↩︎
  10. https://www.torontopubliclibrary.ca/books-video-music/downloads-ebooks/ ↩︎
  11. https://www.brighton-hove.gov.uk/libraries-leisure-and-arts/libraries/our-libraries-and-their-opening-times/hove-library ↩︎
  12. https://www.brightonandhovenews.org/2017/03/20/plans-to-allow-bimm-to-use-hove-library-gain-support/ ↩︎
  13. https://www.brighton-hove.gov.uk/news/2025/share-your-views-future-our-libraries ↩︎
  14. https://www.brighton-hove.gov.uk/libraries-leisure-and-arts/libraries/extra-opening-hours-our-libraries ↩︎
  15. https://www.brighton-hove.gov.uk/libraries-leisure-and-arts/libraries/our-libraries-and-their-opening-times/jubilee-library ↩︎
  16. https://tour.giraffe360.com/jubilee_library/ ↩︎
  17. https://www.brighton-hove.gov.uk/directory-entry/council-help-desk-jubilee-library ↩︎
  18. https://www.brighton-hove.gov.uk/news/2025/changes-coming-make-accessing-customer-services-easier ↩︎
  19. https://teamdomenica.com/what-we-do/programmes-overview/ ↩︎
  20. https://togetherco.org.uk/ ↩︎
  21. https://www.brighton-hove.gov.uk/news/2025/its-classic-jubilee-library-marks-20-years-opening ↩︎