図書館による広域連携の可能性

図書館法第2条が定めるように,公立図書館は地方公共団体(地方自治体)によって運営される。しかし,通常の地方公共団体以外の団体による運営や,地方公共団体が協力して運営することも可能である。そうした仕組みは「広域連携」(以前…

新しい望ましい基準(2)

 「望ましい基準」のあり方を考えるとき,他の国の基準は参考になる。日本の図書館でよく参考にされる国,つまりある程度の発展段階に達していると思われる国ではどうであろうか。  アメリカ,カナダ,イギリス,オーストラリアの状況…

新自由主義的言説の図書館への浸透

新自由主義(neoliberalism)は,その評価は別にして2000年代以降の日本の公立図書館の主要な「変革」のエンジンの一つであった。公共サービスへの民間アクセスの開放(つまり指定管理者制度),評価文化の浸透はその代…

図書館の経済的価値

 図書館はどのくらいの経済的価値をコミュニティにもたらすことができるのか。以前,図書館の新館計画を議論する委員会に参加していたとき,報告書の中で,その経済的効果を試算していた。そこでは,1年間の資料貸出点数と資料の定価を…

図書館にとっての危機

 図書館が直面する危機はなにか。ここでは,Mark Smith氏が2019年にPublic Library Quarterly誌に発表した論文「図書館が直面する10の課題」(Smith, 2019)をガイドに,日本の図書…