Battle of the Books

ピカリング公共図書館に行った際,「バトル・オブ・ザ・ブックス」というイベントのチラシがあった。これは,ピカリングを含むダーラム・リージョンで,1年に1度開催しているものである。図書館で「バトル」といえば,日本ではビブリオバトルだが,こちらのバトルは少し違う。ここではチラシに掲載されていたルールから概要を紹介したい。ウェブページにはより詳細な情報が載っている1。ウェブページによると,中学3年生から高校3年生を対象とした大会もあるが,ここでは扱わない。なお,北米ではこうした取組を州全体で行っているところもある。参加する生徒の人数,学年,課題図書の冊数は大会によって異なるようである。

まず,チームは各学校,4年生から6年生の6人で構成される。交代要員は4名までで,最大で10名のチームになる。課題図書は冒険小説やファンタジーなどいくつかの区分に分かれ,30冊ほど示されていた。生徒は事前にこれらの図書を読み込むことが期待される。試合では,各チームは,代表して解答するスポークスパーソンを選ぶ。解答内容はチームで協議して決めることが推奨されるが,最終的な解答はスポークスパーソンが答える。準決勝は3ラウンド,決勝は1ラウンドで実施される。それぞれのラウンドは「通常バトル」(Regular Battle)と「即答バトル」(Lightning Battle)から成る。

通常バトルでは,司会者から10個の質問が出され,チームは20秒以内に図書のタイトルと著者名を答える。正解すると3点が与えられる。続く即答バトルでは,各チームに全体で2分30秒の持ち時間が与えられる。こちらも質問は10個で,図書の内容に関する詳細が問われる。正解すると5点が与えられる。判定は正解,不正解,不完全などに区分される。ルールでは,司会者の判定に対する異議の申し立てや,同点の場合の勝敗の決め方など,細かな規定も整備されている。

ピカリングで優勝すると,ダーラム・リージョン全体の決勝に進む。運営する側もかなり負担になりそうだが,それを支援する団体もある。ウェブ上のブログでは,Battle of the Books をきっかけに英語が向上したという日本人の意見もあった2。方法は何であれ,読書のきっかけになり,楽しさを知る契機となるのであれば,良い取組であろう。

  1. https://www.bookbattle.ca/location.html?loc=pickering ↩︎
  2. https://note.com/tsuzukik/n/n5e1af7ac7e5d ↩︎