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NZ Wellington(3)

ウェリントン市立図書館の閉館中のサービスを紹介してきたが,この図書館がすぐれていのは,オンラインで提供しているコンテンツを魅力的に見せる力のあることだ。

多くのコンテンツが提供されても,どのような映画,音楽,図書を読めばよいか途方にくれる人がいる。ウェリントンの図書館では,そうした「迷える利用者」を救うため,”StayAtHomeFest 2020″を開催している。これは,簡単に言えばブログである。コンテンツに詳しい図書館員による資料案内である。

どのような「お祭り」(Fest)が行われているか。以下は紹介されているテーマの一例である。

  • ミュージックドキュメンタリー(ヨーヨー・マ,ミック・ジャガーなど)
  • コメディー映画(伊丹十三「タンポポ」など)
  • 有名デザイナーのドキュメンタリー(クリスチャン・ディオールなど)
  • 漫画家のドキュメンタリー(ジュリアン・タマキなど)  などなど

これらの紹介では,単にドキュメンタリーや映画だけが紹介されているわけではない。例えば,「タンポポ」なら,映画を見てお腹が空いたら,としてOverDriveやBorrow Boxのたべもののカテゴリの電子書籍サイトにリンクを張ってあったり,ジュリアン・タマキのドキュメンタリーであれば,その漫画へのリンクがはられたり,といった具合だ。ライブラリアンが,映像,音楽,電子書籍に目配りしながら,ハイカルチャー,サブカルチャーを横断して紹介できるのは,コンテンツに対する深い理解があるからに他ならない。日本の図書館員でも,こうしたことのできる人は多くいるのではないだろうか。